お約束通り、待ち合わせ時間AM8時にロビーで待ってくれていたスイスの彼。
朝6時からGMとして仕事がスタートするそうです。
私のパープルのワンピをみて
You look great, but….
と、ヨーロッパではドレスに紫色を選ばないことや日本人女性だからいいだろうなどと色々つぶやいていました。
彼のオフィスに招待いただき、彼だけがアクセスできるフライトの最新情報をチェックしてもらいました。
「自分の情報では、あと5日間フライトは飛ばないとの情報がはいっているよ。
Yes, you are going to stay with me for another 5 days!!!」
と、彼から信頼できる貴重な情報をいただきたのです。
私のリサーチでも、そのような情報を入手していたのですが、もしかしたら飛ぶかもしれないという微かな期待もあったので、とても複雑な気持ちでした。
私自身がフライト遅延の緊急事態から一晩で得た情報は
☑️火山の状態が、バリの安全に影響はないこと
☑️空港が閉鎖されていること
☑️フライト変更の希望を受け付けるというメールは入ってきているけれど、最短でも5日後のフライト日程だといういうこと
☑️オーストラリアへフライトできそうな日は、オーストラリアで息子たちが学校が始まる日だということ
航空会社の最新情報として、5日後のフライトに変更したあとで、その前に火山の影響が落ち着き追加便が飛ぶことが決まる可能性を考慮すると、チケットの変更をせず、キャンセルフライトの搭乗者達を優先する最短の追加便の情報が航空会社からくることを待つことをお勧めするという内容が、英語で入ってきました。
ホテルのコンシェルジュや、オーストラリアの旅行会社で働く友人や、ホテルに宿泊するオーストラリアの旅行客たちはこぞって
「フライトをキャンセルした方がいいのでは?他の航空会社を使って、ブリスベンではなくてもメルボルンでもシドニーでもどの都市でもいいのでオーストラリアにまず入ったほうがいいよ。空港に直接いって交渉したらいいよ。」
などとアドバイスしてくれていたのです。
つまり、フライトをキャンセルして、他の航空会社でオーストラリア入りをするか、または、キャンセルせず、火山が落ち着いたタイミングで今のフライトの搭乗者を、臨時で運んでくれる追加便を待つかという選択肢を決断しなくてはならなかったのです。
かなり大きな決断です。
バリに長く滞在することでかかるコストや子供達の心身の負担と、オーストラリアのどこかの都市に入れても、その後の滞在先やフライトを新たに手配し直すコストと時間と私の心身の負担を天秤にかけて判断する必要があったのです。
自分自身で集めた情報と、旅のプロであり毎日旅ブログが3万アクセスあるGMの彼がいくら航空会社に連絡をしても何も状況が変化しないこと、また、こちらのフライトの最新情報をチェックできるページを検索してみても、どんなにあがいても、少なくとも今日明日は飛べないことを察知することができまし。航空会社の動きが見られなかったのです。
こちらからアクションをおこさず、自動的に、追加便に再予約がされたことの情報が航空会社からくるまで忍耐強く待つことを決断しました。幸いにも、多くの訪問者が空港で寝泊まりしている中、小さな子供を連れていた私は、優先的に素晴らしいお部屋を延泊できるように手配してもらえていたため、衣食住の環境は最高だったからです。(かかるコストなどは、保険の内容によって異なるため、一人一人、ベストな決断は違います。)
最悪のシナリオの準備として、オーストラリアスクールツアーを遠隔から開催することも考えました。
あるいは、学校はキャンセルし、オーストラリアスクールツアーだけは別便で現地で開催する可能性があることも覚悟をしました。息子たちの安全・コスト・オーストラリアスクールツアーという3つを優先し3パターンくらいのシナリオを練り直しました。
延泊中は、息子たちが元気で楽しく過ごせることと、そのような新たな計画のプラン、そして、お食事だけはしっかり栄養と心が豊かになるような過ごし方できたのです。
彼との時間はとても有意義で、旅を長くしてきた彼の世界観、特別な人を見る力に感銘を受けました。
彼の言葉・・・
「旅とは、心を豊かにしてくれるもの。
これは体験した人でないとわからないので人に伝えることがとても難しい。」
とのこと。
私も本当にそう感じるのです。息子たちの心と脳に何をプレゼントできるのかを考えた時に、小学生のうちから、一緒にこのように多くの体験をできていることは、一生物の財産になるだろうと確信しています。ツアーではなく、現地の友人たちとつながり、素晴らしいことも、リスクも同時に肌で感じながら、彼らの心が豊かになり、視野が広がっていることを感じています。
旅をしながら暮らすということはメリットとデメリットがあります。デメリットのほうは、これは人間にとって切実な課題で、彼の時々見せる切ない表情から人にはHOMEが必要な理由がよく理解できました。だから、私は、子供達に本物のHOME(一つの拠点)を持たせてあげたかったのです。
日本人については「こんなにテクノロジーが発達した国なのに英語に自信がないのはなぜ?
そして、海外では大人が子供のようになってしまうのはなぜなのか?
君のように子供の視野を広げようと、ツアーや学校が決めたカリキュラムではない、本物の旅をする日本人の母親が増えたらいいね」と応援してくれました。
さて、BALIのホテルの延泊手配が完了しました。いつまで滞在するのかわからないので、お部屋も移動しました。空いていた部屋は、今までの1BEDROOMから大分広い2 BEDROOMのお部屋で、さらに条件が良くなっていました。
バスルーム2つ、アイランドキッチン、そして子供達にも自分たちの部屋ができたので私はキングサイズベッドに一人で眠れるようになりました。
毎日この景色をお部屋から眺めているだけでも、パワースポットのBALIから強いエネルギーを受け取っている感覚でした。特別なエネルギーがこの土地にあることは確実です。
現地バリの青年に話すと、戦後ここにで命を失った日本人の話などになり、Spiritual的に繋がっているんだろうと彼も感じているようです。
彼は20代です。宗教・歴史・精神・文化・経済、どのような話もしっかりできます。
逆に教えてもらうことが多かったのです。
さて、追加便を待つんだ!と決めたからには、毎日フライト情報にアンテナをはりながらも
楽しむしかありません!
10人近くが入れ替わりで担当してくれているドライバーチームも、さすがに私が延泊になるとは予測していませんでした。彼らの時間が空いているときに現地のカフェに連れていってほしいとお願いしてみました。
まずはこちら!AVOCADOジュースをこちらでお勧めされ、とても美味しかったのですが今回は、AVOCADOカフェに挑戦!
Not bad… tastes great!
ロールケーキも美味しかったです。男性も、ハーブや植物のことに詳しく、お土産の石鹸を選んでいたときもこれは、体の匂い消しに女性が使っているハーブだとか、これは美肌効果でシミやソバカス、美白にいいよだとか、色々現地のハーブ情報についてこっそり教えてくれます。
そして、このロールケーキの味はメロンでもない、アボカドでもなく・・・メモを削除してしまい、ハーブ名を忘れてしまいましたが、お野菜として日常的に家庭料理としていただくものだそうです(汗)
女性たちの家事(料理)は朝一度きり。たくさんつくり、夕食までいただくようです。
ホテルのプールも満喫できる時間もとれたことは、息子たちにとって最高の時間でした。
Swim, swim and swim!!!
真っ黒になりながら、何百メートルも泳ぎ続けています。
「英語を話す日本人」と話題になり、スタッフ・宿泊客がどんどん話しかけてくれます。
オーストラリアの女の子がプールでイヤリングを亡くしたと泣いている。
息子たち、もぐって、泳いで30分後、発見!
オージーママが、お礼にとBAR DRINKSを二人にプレゼントしてくれました。
毎日、100%ジュース!
美味しいミーゴレン、ナシゴレン!
心も身体も栄養たっぷり!
夢のような延泊期間が長く続かない切なさも感じながら、しっかりと「ご褒美タイム」を味わせていただきました。
さて、私たち、オーストラリアに飛べるのかな?
オーストラリアの学校に間に合うのかな?
これからどうなるんだろう?
時々、最悪のシナリオが頭をよぎります。
<参考ブログ>
【旅育DAY11~12】バリ便り〜息子10歳・8歳〜(バリ現地との繋がり、ローカルホームでクッキング)
【旅育DAY9~10】バリ便り〜息子10歳・8歳〜(フライト見込みがたたない!スイス人男性との出会い)
【旅育DAY7~8】バリ便り〜息子10歳・8歳〜 (フライトがキャンセル?!途上国・先進国・投資を学ぶ)
【旅育DAY5~6】バリ便り〜息子10歳・8歳〜 (子供達だけで現地でお出かけ)
【旅育DAY4】バリ便り〜息子10歳・8歳〜 (バリ現地の学校とベビーシッター)
【旅育DAY3】バリ便り〜息子10歳・8歳〜 (世界が注目するGreen School)
【旅育DAY1~2】バリ便り〜息子10歳・8歳〜 (物価、国のこれから10年間の繁栄を予測)
2014オーストラリア親子留学(息子9歳・7歳)&OZスクールツアー記事リスト